桜星彩とAImoji(KinaBot)が技術連携に向けLOIを締結|AI営業研修に音声・言語分析を統合へ

2026年9月25日、桜星彩株式会社と、米国のAImoji LLC(KinaBot)は、AI営業研修と音声・言語分析を組み合わせた技術連携の可能性を検証するため、Letter of Intent(LOI/基本合意書)を締結しました。
今回の連携では、桜星彩が取り組んできたAI営業ロープレにおける会話内容・営業行動の評価と、KinaBotが持つ音声・言語パターンの分析を組み合わせ、営業担当者のコミュニケーションをより多面的かつ継続的に捉える方法を検討します。
まずは小規模な技術検証・パイロットを想定し、将来的にはプロダクト統合、共同研究、デモンストレーション、顧客向け実証などの可能性も検討していきます。
「何を話したか」だけでなく、「どう話したか」へ
AIを活用した営業ロープレでは、会話の文字起こしや生成AIによる内容評価を通じて、質問、ニーズ把握、提案、反論対応などを振り返ることができます。
一方、実際の営業コミュニケーションは、言葉の内容だけで構成されているわけではありません。話す速度、間の取り方、流暢さ、繰り返し、フィラーなど、「どのように話しているか」も対話の重要な一部です。
今回の技術連携では、テキスト中心の評価に音声・言語パターンの分析を加えることで、営業担当者自身がコミュニケーションの特徴をより具体的に振り返り、マネージャーも反復練習による変化を観察できる仕組みを目指します。
両社が共有する3つの視点
What they say — Sakuraseisai
営業担当者が「何を話したか」を、質問、ニーズ把握、提案、反論対応などの営業行動・会話内容から評価。
How they say it — KinaBot
「どのように話したか」を、話す速度、間、流暢さ、繰り返し、フィラーなどの音声・言語パターンから分析。
How they improve over time — Together
反復練習のデータを時系列で捉え、コミュニケーションの変化や継続的な成長を可視化。
この3つを組み合わせることで、一回のロープレに点数をつけるだけではなく、「どの行動が変わったのか」「練習を重ねる中で、どのようなコミュニケーションパターンが形成されているのか」を捉えることが、今回の連携における重要なテーマです。
KinaBotとは
KinaBotは、AImoji LLCが開発する音声・言語分析プラットフォームです。話す速度、間、流暢さ、繰り返しなど、測定可能な音声・言語パターンを分析し、時間の経過とともに変化を捉えることを特徴としています。
KinaBotでは、単一の測定値だけを見るのではなく、繰り返し得られるデータを通じて「Your Voice. Your Patterns. Over Time.」という考え方のもと、人のコミュニケーションパターンの変化を可視化することを目指しています。
今回のLOIについては、KinaBot側のNewsページでも「KinaBot and Sakuraseisai Sign LOI for AI Sales Communication Collaboration」として発表されています。
まずは小規模な技術検証から
今回締結したLOIは、現時点で特定の商用契約や独占的な提携を意味するものではありません。まずは技術的な実現可能性と、実際の営業研修においてどの音声・言語指標が有用なのかを検証することを重視しています。
初期段階では、AI営業ロープレのセッションを用いた小規模なパイロットを想定しています。たとえば、以下のようなテーマを検討していきます。
- AI営業ロープレの会話内容評価と音声・言語分析の統合
- 話す速度、間、流暢さ、繰り返し、フィラーなどの指標の可視化
- 複数回の練習を通じたコミュニケーションパターンの変化の把握
- 営業担当者本人が理解しやすいフィードバック設計
- マネージャーが育成に活用できる継続的な評価方法の検討
- どの音声指標が営業育成に実際に有効なのかを検証する共同研究
「点数」ではなく、「変化」を見る営業研修へ
桜星彩株式会社では、AI営業研修において、単発のスコアだけで学習者を評価するのではなく、反復練習を通じた行動の変化や学習プロセスそのものを捉えることを重要な研究・開発テーマの一つとしています。
たとえば、ある一回のロープレで「話す速度が速い」「間が短い」という結果が出たとしても、それだけで良し悪しを判断することはできません。個人の過去の練習と比較しながら、どのような変化が起きているかを見ることで、初めて育成につながるフィードバックになる可能性があります。
From evaluating answers → understanding communication behavior → tracking improvement over time.
回答を評価するだけでなく、コミュニケーション行動を理解し、その変化を継続的に捉える。
今回のKinaBotとの連携は、桜星彩が目指すこうした評価のあり方を、テキストから音声へと広げる一つの試みです。
両社代表による連携
今回の技術連携は、桜星彩株式会社 代表取締役のDilapsky Xiahan Liと、AImoji LLC Founder & CEOのAoi (Sophie) Minamoto氏との対話を通じて具体化しました。
両社は、AIを単に評価や自動化のために使うのではなく、人の学習や変化をより理解しやすくするための技術として活用する点で共通する関心を持っています。
今後は、技術統合の可能性を検証するとともに、営業研修、Human-Centered AI、人材育成、コミュニケーション分析に関する共同研究や実証の可能性についても検討していきます。
桜星彩株式会社のAI営業研修
桜星彩株式会社では、企業向けに、AIとの対話練習、会話記録、分析とフィードバックを組み合わせたAI営業ロープレ研修サービスを開発しています。
営業担当者が実際の顧客と対話する前に、安全な環境で繰り返し練習し、具体的なフィードバックを得られる仕組みを通じて、継続的な能力開発を支援することを目指しています。
関連情報
桜星彩株式会社では今後も、AI、学習、人材育成、研究をつなぎながら、実際の行動変容につながるトレーニングのあり方を検証してまいります。


